西野 春平 2022年製 35号
西野 春平 2022年製 ハウザーモデル 弦長640m
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸巻き:ゴトー
弦 高:1弦 2.4mm/6弦 3.6mm
〔製作家情報〕
1947年茨城県の日立市生まれ。10代よりギターの製作を始め、1964年17歳の時に黒澤常三郎の工房に弟子として入門。1969年には独立して所沢に工房を設立。以来、その製作キャリア初期より傾倒していたハウザー1世ギターを研究した成果を活かし、音響バランスに優れたギターを作り続けている。国内の製作家としてはいち早くエレガットの製作にも着手するほか、その類まれな工作精度からアコースティックギターの分野からもオファーが相次ぎ、少数ながらこちらも良質なモデルを製作している。しかしながら氏の特徴と美学が最もあらわれているのはのはなんといってもハウザーモデルであり、その造作の美しさ、艶やかな音色、音響の見事なバランスはハウザーの名前に恥じない仕上がりを常に維持している。使用材もまたこの価格帯では申し分のないグレードで、コストパフォーマンスの点でも国内屈指と言ってもよいブランドである。
〔特徴〕
氏が自家薬籠中とするハウザーモデル、35号、弦長640mmの新作が入荷いたしました。
いつもながら外観だけでなく、オリジナルの音色に対する憧憬もまた如実に表れた、しっかりとそのニュアンスを感じさせる一本です。邦人製作家らしい落ち着いた慎ましやかな響き、華美さや色気といったものはないものの、みずみずしさをたたえた音色はこの製作家の特徴と言えるでしょう。各音のバランス、ピッチの正確さにおいてもこの価格帯においては群を抜く仕上がりで、使用材も申し分のないクオリティ、まさにコストパフォーマンス抜群の一本。