新着 ブレイス・マス

ブレイス・マスが入荷致しました。

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ネック:不明
指 板:エボニー
塗 装:表:オイルヴァーニッシュ 横・裏:不明
糸 巻:木ペグ
弦 高:1弦  3.0mm/6弦 3.0mm

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〔製作家情報〕
Laurent Blaise[Blaise Mast](1783~1857)。フランス、弦楽器製作で有名な地Mirecourtに近いPoussayで弦楽器製作を行っていたBlaise一族の一人で、父親はJean Baptiste Blaise(1748~1815)。ヴァイオリン、ギターをはじめ豪奢で高度に芸術的なデザインのハープギターやリラギターなども製作しており、そのカテゴリ―は多岐に渡っています。ギターではボディ内部に'Blaise Mast a Paris'と刻印されており、これは当時実際にパリでの普及がメインであったことと、当時Mirecourtのブランドに共通していた‛a Paris'と刻印(印字)することでブランドの宣伝的な役割を果たしていたことの両方の意味があると考えられます。フランス弦楽器製作の中心地Mirecourtの重要ブランドであるBlaiseは同時代の製作家たちにも多大な影響を与えていたと伝えられています。※Mirecourtには他にJoseph Laurent Mastの名で有名な楽器がありますが、これはBlaise一族とは別のMast一族の系統のもので別の工房になります。

〔楽器情報〕
1800年代初期のものと思われるギターです。バロックギターから19世紀ギターへのまさに変遷の中にあることを感じさせる趣で、木工の高い造作技術の他、白蝶貝を象嵌したロゼッタやパーフリングは繊細な手が細部まで行き届いており、洒脱な意匠も含めさすがにフランス随一の弦楽器工房の作と思わせる出来栄え。

表面板内部構造はサウンドホール上下のハーモニックバーのみ。ほとんど大きな修理等は施されずほぼオリジナルに近い状態かと思われますが、上質な材と高い工作精度ゆえか木部の歪み等少なく大変に良好な状態を維持しています。バロックの薫りを豊かにたたえ、その素朴で滋味あふれる響きがなんとも魅力的な19世紀ギターとなっています。

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