新着 堤 謙光 1992年製 630㎜スケール
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ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:シャーラー
弦 高:1弦 3.0 mm/6弦 4.0 mm
[楽器情報]
堤謙光(つつみのりみつ)氏は1946年生まれで富山県出身。ギターを野辺正二に師事し、埼玉県浦和に工房を開き現在も製作を続けています。クラシックギターのほかアコースティックギターも製作。
1992年製630㎜スケール 松・インディアンローズウッド仕様のUsedの入荷です。おそらくハウザースタイルで製作されたモデルで、内部構造はサウンドホール上側に2本、下側に1本のハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木とボトム部でそれらの先端を受け止める2本のクロージングバー、そしてブリッジ位置には駒板とほぼ同サイズの補強プレートが貼られているという配置。また裏板に設置されたバー(木目と垂直に交わるように横幅いっぱいにわたって設置される柱)の形状は薄く高くそしてその頂点がとんがり型に加工されており、ハウザー2世に特徴的に見られたバー形状をしています。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。
630㎜のショートスケールですがボディサイズはほぼ通常となっており、そのためか響きにはショートスケールにありがちな抑制されたような感覚はなく、しっかりと力強く鳴っています。ここでもハウザー的な音響を感じさせ、ほどよく粘りを持った発音と全体にきりっとした音像、表情の変化も不足なく、表現楽器としてのクオリティをしっかりと有した一本です。また薄めのDシェイプに加工されたネックはグリップ感がコンパクトで630スケールとの相乗効果があり、手の小さめな方にはおすすめしたい一本となっています。
表面板全体に細かな弾き傷と一部にやや大き目な(1cm弱ほどの)打痕などありますが、割れ等の修理履歴はありません。オリジナルラッカーでの状態を維持しておりますが横裏板は全体に細かなウェザーチェックが入っています。ネックは真直ぐを維持、フレットは1~5フレットでほんのわずかに摩耗ありますが現状で演奏性等に影響は全くなく継続して使用いただけます。弦高は現在値で3.0mm/4.0mmの標準値、サドルに1~2mmの余剰がありますので弦高をさらに下げることも可能です。
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