新着 YAMAHA 1983年製 GC-70
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ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板:ラッカー/横裏板:ラッカー
糸 巻:YAMAHA
弦 高:1弦 3.5mm/6弦 4.2mm
[製作家情報]
総合楽器メーカーとして世界最大規模を誇り、楽器製作と音楽事業だけでも圧倒的なシェアを誇るヤマハ(1887年 静岡県 浜松市に創業)は、クラシックギターの普及にも早くから取り組んでいました。1960年代にクラシックギターの需要が世界的に高まりを見せ、国内でのクラシックギターの市場を活性化するべくヤマハは1966年にギター研究科を新設し手工ギターの研究開発に着手します。そして翌年には当時スペイン、グラナダのメンター的存在となっていた製作家のエドゥアルド・フェレールを招きスペイン伝統工法の指導を受け、更に1973年にはマヌエル・エルナンデス(エルナンデス・イ・アグアド)を招聘し技術指導を受けています。これらの集中研修の結果生まれたのがグランドコンサート(GC)シリーズで、これは現在に至るまでヤマハクラシックモデルのハイスペックシリーズとして内容を変えながら継続しています。
〔楽器情報〕
YAMAHA 1983年製GC-70 No.026 状態良好Usedが入荷致しました。ラベルには加藤俊郎氏のサインが入っています。
GCシリーズの基となるスペインギターへのリスペクトが存分に感じられる造りと音響で、製作者の深い矜持が感じられる1本。マドリッド派のギターを連想させる粘りを持った発音で、各音は引き締まりながらも程よく奥行きをもって鳴り、表情もヤマハ的な艶やかさよりもむしろ木質の渋い質感。音量も十分で、表情にはやはり日本的なつつましさがあるものの変化に不足なく、GCシリーズ最上位機種としてのしっかりとしたクオリティを有しています。
内部構造はサウンドホール上側に2本下側に一本のハーモニックバーとその中央から高音側に向かって斜めに下がってゆくように設置されたトレブルバー、扇状力木は合計6本がセンターの1本を境に低音側に3本、高音側に2本、そしてそれらの先端をボトム部で受け止める2本のクロージングバーという全体の配置で、ヤマハのアドバイザーとなったエルナンデス・イ・アグアドの構造に準拠しています。レゾナンスはG~G#に設定。
全体に細かな弾き傷や摩擦あと等ありますが年代考慮すると良好な状態と言えます。ネック、フレット、糸巻き(ドイツ製ライシェルを装着)などの演奏性にかかかわる部分も問題ありません。ヤマハクラシック黄金期のハイスペックモデル。貴重な一本の入荷です。
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