新着 桜井 正毅 2017年製 マエストロ RF-03 50周年記念限定モデル
桜井 正毅 2017年製 マエストロ RF-03 50周年記念限定モデルが入荷しました。
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※ただし販売済の楽器は該当ページが表示されませんのでご了承ください。
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:カシュー
糸 巻:アレッシー
弦 高:1弦 2.9mm/6弦 3.8mm
〔製作家情報〕
1944年東京生まれ。1967年上智大学電気電子工学科卒業と同時に、河野ギター製作所に入社し研鑽を積みます。1988年には第4回パリ国際ギター製作コンクールで第1位を獲得しました。その時受賞したモデルと同デザインのものがPC(Paris Competition)モデルとして氏の現在のラインナップの中でも特に人気の一本となっています。
河野賢氏が1998年に亡くなった後は工房を引継ぎ、河野ギターを「桜井・河野」ラベルとして継承しながら、同時に自身のブランド桜井正毅としても精力的に現在も製作を続けています。工作精度が高く、良材を使用した美しい外観はこのブランドの特徴ですが、特に日本人の体格や好みにあった抜群の演奏性と安定感は海外でも絶大な人気を博し、師の河野同様に世界的な名声を獲得しています。
〔楽器情報〕
このブランドの最上位機種 マエストロ RF-03 50周年記念限定モデル 2017年製Used美品の入荷です。
いわゆるレイズドフィンガーボード(Raised Fingerboard)仕様で12~19フレット部分の表面板を傾斜させることで同部分のボディ厚を薄く加工し、指板が持ち上がったような形にすることにより、特に12フレットより上のフレットでの演奏性を向上させること、そしてハイポジションでもクリアーでつやのある音と音量の獲得を意図したモデルです。RFのデザインについては厳密に言えばアメリカの製作家トマス・ハンフリーによって先に実践されていますが(ミレニアムモデルとして知られているもの)、桜井氏のものは内部構造に河野ブランドから続く独自の工夫が見られます。そして当モデルはラベルが示すように、桜井氏の製作キャリア50周年を記念して作られた限定モデル。表面板のジャーマンスプルース、横裏板のハカランダ材それぞれ高級材を使用し、糸巻きはイタリアのアレッシーによる本モデルの為にカスタマイズされた特別デザイン、ロゼッタもハカランダ材木目の野趣をそのまま嵌め込んだシンプルで力強いもの、その他パーフリングなどのデザインも凝った意匠があしらわれ、さすがの高級感を演出しています。
表面板内部はサウンドホール上下に1本ずつのハーモニックバー、扇状力木はセンターに配置された1本を境として高音側に3本、低音側に1本の合計5本があまり角度をつけずお互いがほぼ平行に近い形で配置されており、またブリッジプレート付近には3本のバーが5本の力木とほぼ垂直に交差して設置されています(この3本はバーとしては繊細な作りで扇状力木よりも細く低く加工されています)。さらにはこれら力木とバーとが交差して升目になったところに、一辺が3センチほどの四角形の木製プレートが1か所設置されており、これは近年桜井氏が専門機関での研究を踏まえて独自に行っている音響工学的なアプローチで、彼のPCモデルでも採用されているもの(現在は円形でより厚みのあるブロックを採用)。彼によると特定の力木配置構造においては必ず同じ位置に過剰に振動あるいは振動を抑制するスポットがあり、それらの箇所にこのプレート(ブロック)を設置することによりデメリットを解消できるとのこと。レゾナンスはGの少し上に設定されています。
桜井氏ならではの、すべての音が均質で整った艶やかな響きで、音は程よく丸みがあり耳に優しい感触。音量の豊かさやレスポンスも心地よく、初心者から上級者までが無理なくなじめる音響設定と演奏性はやはりさすが。ネックはやや厚みのあるDシェイプで、弦の張りは弱め~中庸なので左手の押弦、右手の撥弦ともにストレスなく弾ける感触があります。
ほぼ無傷、新品同様の超美品です。ネック、フレット、糸巻きの動作状況その他状態も完璧。もちろん全てオリジナル仕様を維持しております。ブランド名のプレートが付いたアランフェスカスタムケース付属。
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