新着 エドゥアルド・フェレール 1972年製
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ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ポリウレタン
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.3mm/6弦 3.0mm
[製作家情報]
エドゥアルド・フェレール(1905~1988)、スペイン グラナダに生まれ。10歳の時にギター製作家である叔父ベニート・フェレール(1845~1925 修行時代のアンドレス・セゴビアが彼から与えられたギターを使用していたことで有名です)の工房に徒弟として入り製作技術を学びます。1925年にベニートが亡くなると、その工房を引き継ぎ、大戦下の厳しい状況の中でもギターを出荷し続け、工房を存続させました。フェレールと言えば現代の私たちにとってまず思い浮かぶのは教育者としての仕事でしょう。あのアントニオ・マリン・モンテロをはじめ、マヌエルとホセ・ロペスのベジード兄弟、さらにはアントニオ・ラジャ・パルドやドイツ人でグラナダに移住し工房を開いたベルンド・マルティンに至るまで多くの製作家が彼の薫陶を受け、グラナダスクールのエッセンスを同地に根付かせ、受け継がれるのに大きな役割を果たしたことは評価に値します。また1960年代には日本のヤマハの招聘を受けて3年間技術研修を行っており、同ブランドのクラシックシリーズの礎を作りあげたことでも知られています。
本人の作品は叔父ベニート、そしてアントニオ・デ・トーレスの影響を如実に受けた極めてオーソドックスなもので、古き良きグラナダスクールを円満に体現する楽器として知られ、コアなファンの間でずっと足され続けているアイテムとなっています。
息子のホセ・フェレール、孫のエドゥアルド・デュラン・フェレールも製作家で、ともに彼の教えを受けています。
[楽器情報]
エドゥアルド・フェレール 1972年製作のフラメンコモデル Usedの入荷です。
表面板に杉材を使用した、ブランカモデル。同じ仕様ではやはり有名なホセ・ラミレスのギターが思い浮かびますが、ラミレスが重厚な響きを有していたのに対し、フェレールのフラメンコはやはり南部的な、乾いた明朗な音が聴かれます。そしてそこに杉材らしい濃密さが付与された表情はなかなか魅力的。音量、力強さ、発音の反応などどれも不足なく、このブランドにふさわしい雰囲気がしっかりと備わった一本です。
内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、左右対称7本+短い2本(いちばん外側に配置されその隣の力木の途中から枝分かれして横板に接するところで止まるように設置されています)の扇状力木、駒板に位置には同じ大きさの薄いプレートが貼られているという全体の配置。
表面板指板の両脇に割れ補修履歴があります。表面板はゴルペ板を貼り換えた跡があり、おそらく再塗装も過去に施されたかと思われます。全体に年代相応に弾き傷、打痕、弦とび跡等あります。ネックとフレットは適正値を維持しています。糸巻はゴトー製に交換されており、機能性に問題ありません。弦高値は12フレットで1弦2.3mm、6弦3.0mm、サドルにはまだ1.0~1.5mmほどの調整余剰があります。
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