新着 ディーター・ミューラー 2012年製 ダブルトップ RF モデル

ディーター・ミューラー 2012年製 ダブルトップ RF モデル が入荷しました。

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※ただし販売済の楽器は該当ページが表示されませんのでご了承ください。

ネック:セドロ
指 板:ウェンジ
塗 装:セラック
糸 巻:シェラー
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 4.4mm

〔製作家情報〕
マティアス・ダマン、ゲルノット・ワグナー以降のダブルトップギターの製作家として、その筆頭と衆目の一致するドイツの製作家。現代的な作風を標榜する製作家の多くが、科学的な見地も取り入れながら製作しているという例にもれず、ミューラーもまた卓越した音楽的感性と大学で学んだ物理学的なセンスをコンバインさせて、そこにドイツ人ならではの高い工作精度で楽器を仕上げきる能力を持っており、その楽器はあまたある同種のギターの中でも群を抜く仕上がりになっています。

〔楽器情報〕
2012年製、ダブルトップ、レイズドフィンガーボード仕様のモデルです。ボディ全体は非常に軽く造られており、特に表面板はダブルトップ構造としてはぎりぎりのレベルまで薄く精緻に加工されています。ボディ内部の表板と横板との接合部には通常のペオネスではなく、上端部分を溝切したライニングが2重に張り巡らされ、表面板振動の特性を十全に活かす工夫が見られます。力木配置はしかしながらサウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバーと非常にシンプルな7本の互いにほぼ平行に設置された扇状力木という構造で、発音の素早いレスポンスをここでも追及しています。レゾナンスもEの少し下というかなり低い設定。

ダブルトップ構造が実現しうる音響特性を十全に備えており、ヴィヴィッドに立ち上がってくる豊かな音量はやはりモダンギターならではの魅力があります。加えてセラック塗装、杉材仕様による少し渋めな音色も独特の表情があり、機能性だけを追求したモダンギターとは一線を画した表現力をも併せ持っています。

かなり弾き込まれているため、表面板は全体に傷が多くあり、一部塗装上塗りによる補修履歴もあります。ネック、フレット、糸巻き等の演奏性に関わる部分は問題ありません。

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