新着 ルカ・ワルドナー 2004年製 トーレスモデル
ルカ・ワルドナー 2004年製 トーレスモデル が入荷しました。
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※ただし販売済の楽器は該当ページが表示されませんのでご了承ください。
ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:アレッシー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 4.0mm
〔製作家情報〕
イタリア、ポンテ・イン・ヴァルテッリーナに工房を構える製作家。12歳からギターの演奏を始め、カステルフランコ・ヴェネト音楽院では同国の名ギタリスト、ステファノ・グロンドーナに3年間学んでいます。音楽院卒業後はギタリスト、そして教師として活動を始めますが、同時にギター製作の道を歩み始め、やがて完全に製作家として独立するようになります。師グロンドーナの影響からか、マヌエル・ラミレス、サントス・エルナンデス、エンリケ・ガルシアやシンプリシオら大戦前のスペインの名工達に非常な興味を向け、彼らの実作を多数研究する機会を得ますが、やがてアントニオ・デ・トーレスのギターを知り、それ以後これを自身の全ての基準として、その方向性を確信するに至ります。これまでにおよそ20本ものトーレスギターを修理、研究し、その伝統スタイルを基本として自身の製作を行っています。工法の技術的な面での現代化などは積極的に進めながら、単なる過去の名器のレプリカではなく、「トータルにオリジナルなギター」として新鮮な魅力を放つ彼の楽器は、師グロンドーナをはじめ多くのギタリストの称賛を得ています。
〔楽器情報〕
ルカ・ワルドナー製作の2004年製トーレスモデル No.86 Usedの入荷です。
全面セラック塗装による、手仕事の繊細で素朴な質感が魅力的なギターで、良質なヨーロッパ松と美しいフレイムメイプルの横裏板とを組み合わせた明るいボディ映えるように、黒、オレンジ、茶色を基調としたロゼッタ(円と四角を連続して組み合わせた民族的な意匠を思わせるデザイン)やパーフリング、白蝶貝を象嵌したブリッジタイブロックなどをあしらってヴィンテージ感たっぷりに仕上げているところはやはり面目躍如たるものがあります。音も木質の生々しく乾いた感触があり、現代の艶のある伸びやかな音色とは異なり、製作家自身が敬愛してやまないスペインの名工たちのニュアンスを彼なりに再現しています。
表面板内部構造は左右対称7本の扇状力木とその先端をボトム部で受けとめるように配置された2本のクロージングバー、サウンドホール上に2本、下に一本のハーモニックバーという構造で、レゾナンスはE~Fと低めに設定されています。
割れなどの大きな修理履歴はなく、若干の衣服の摩擦あと、ネック裏にスクラッチ跡等が見られるだけで全体に良好な状態を維持しています。薄い加工のため表面板はほんの少しのたわみがありますが、現状で使用には問題ありません。ネック、フレット等の演奏性に関わる部分は良好な状態、ネック形状は普通の厚みのDシェイプに加工されています。弦高は3.0/4.0㎜(1弦/6弦 12フレット)、サドルは2.0~3.0㎜んp余剰がありますのでお好みに応じて低く調整することが可能です。糸巻はアレッシー製を装着しており、こちらも機能的問題はなく継続してご使用いただけます。
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