新着 桜井 正毅 2018年製 Concert-J
桜井 正毅 2018年製 Concert-J が入荷しました。
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ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.7mm /6弦 4.0 mm
〔製作家情報〕
1944年東京生まれ。1967年上智大学電気電子工学科卒業と同時に、河野ギター製作所に入社し研鑽を積みます。1988年には第4回パリ国際ギター製作コンクールで第1位を獲得しました。その時受賞したモデルと同デザインのものがPC(Paris Competition)モデルとして氏の現在のラインナップの中でも特に人気の一本となっています。
河野賢氏が1998年に亡くなった後は工房を引継ぎ、河野ギターを「桜井・河野」ラベルとして継承しながら、同時に自身のブランド桜井正毅としても精力的に現在も製作を続けています。工作精度が高く、良材を使用した美しい外観はこのブランドの特徴ですが、特に日本人の体格や好みにあった抜群の演奏性と安定感は海外でも絶大な人気を博し、師の河野同様に世界的な名声を獲得しています。
〔楽器情報〕
桜井正毅ブランドのエントリーモデル、Concert-J 2018年Usedの入荷です。エントリーながらも桜井氏の特性的な音、演奏性、そしてスペックにおける高級感(横裏板はマダガスカルローズウッド仕様)を十全に備え、ブランドとしてのコストパフォーマンスを追求した良質なモデル。
豊かな鳴り、フィット感の良いネックシェイプ(Dシェイプ)、そして奏者のタッチへの対応範囲が広い発音とそのレスポンスなど、あらゆるギターーユーザーにとっての絶妙の着地点となった演奏性のクオリティはこのモデルにも通底しており、ストレスのない弾き心地は文字通り初心者にもおすすめです。音は艶やかで明るく、十分なサスティーンを備え、常に一定の表情を維持しながら鳴ってくれる安定感はこのブランドならではでしょう。
力木構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に設置されたハーモニックバー(高音側と低音側とにそれぞれ2センチほどの小さな開口部が設けられています)、あまり角度をつけずにほぼ平行に近い配置で計5本の力木が高音側に4本、低音側に1本配されています。そしてこれらの力木とほぼ直角に交差する3本のバーがブリッジと同じ位置に一本、またこのバーを上下で挟む形で、各一本が配置されており、桜井氏の特徴となってるスクエアな配置システムを左右非対称に構成した設計になっています。レゾナンスはF#~Gに設定されています。
(桜井氏のハイスペックモデルではこれらの交差する力木で枡目となったスペースの特定の位置にだけ特徴的な木製のブロックが貼り付けられ、独自の音響特性を高める効果をあげていますが、本モデルは取り付けられていない仕様になっています)
全体はカシューによるオリジナル塗装。指板はおそらく弦高調整等の目的のため二重加工が施されており、現時点でネックは真っすぐで、フレットも適正な状態を維持しています。弦高値は2.7/4.0mm、サドルには十分に余裕があるのでお好みに応じて低く設定することが可能です。数か所の細かな弾き傷や打痕、スクラッチ痕等ありますが比較的軽微なもので外観を損なうものではありません。割れなどの大きな修理履歴もなく、良好な状態と言える一本です。
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