新着 黒田 義正 2003年製 トーレスモデル

黒田 義正 2003年製 トーレスモデルが入荷しました。

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※ただし販売済の楽器は該当ページが表示されませんのでご了承ください。

ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 4.0mm

〔製作家情報〕
1954年兵庫県生まれ。足尾芸術学院デザイン科卒。出身地である兵庫県に工房を構え、主に19世紀タイプのモデルを中心に精力的に製作活動を続けています。ラコート、ファブリカトーレ、シュタウファーなどのレプリカモデルで定評があり、また1本1本の仕様が異なるためそれぞれが稀少性の高いものとなっています。19世紀ギターの難度の高い装飾も忠実に再現する高度な技術を持っており、独自の塗装法で仕上げられたそれらのモデルはいかにも古雅な雰囲気を備えると同時に、音響における再現度も不足なく、ロマンティックギター愛好家から高い評価を得ています。他にもトーレス以降の現代タイプにギターも製作。

〔楽器情報〕
ラコート、シュタウファーなど19世紀ロマンティックギターのレプリカをメインとする黒田氏の比較的珍しいトーレスモデル、2003年製Used の入荷です。全面セラック塗装による素朴で味わい深い仕上げは19世紀ギターレプリカと同様に本作でも通底しており、また音響面でも黒田氏らしい素朴でまろやかな質感で落ち着きがあり、程よいヴィンテージ感が演出されています。

表面板内部構造はサウンドホール上側(ネック側)に2本、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木にボトム部でこれらの先端を受け止めるようにハの字型に配置された2本のクロージングバーとなっており、レゾナンスはG~G#デ設定されています。表面板と横板をボディ内側で接合するのはペオネス(小型の木製ブロック)ではなく上部のみ溝切加工をしたライニングを設置しており、これはこのブランドのスパニッシュスタイルのギターとしては珍しい仕様。

トーレスの、まろやかなエコーを纏いながらタッチにまとわりつくような発音の感触や、あくまでもバランスよく木の属性としての自然な鳴りを追及したかような響きといった特性も十分に感じさせながら、それを黒田氏の音響嗜好の中に無理なく収めており、素直に楽しめる一本に仕上がっています。

表面板サウンドホール周辺に数か所と、同じく表面板のボトム付近にも数か所のスクラッチあとや弾きキズがあります。また横裏板は演奏時の衣服の摩擦によるごく微細なスクラッチなどがありますが軽微なもので、20年を経たセラック塗装仕様の楽器としては良好な状態です。割れ等の大きな修理履歴はありません。ネックはおそらく指板調整が施された可能性がありますが現状は真っ直ぐを維持しており、フレットも問題ありません。ネック形状は普通の厚みのDシェイプ。弦高値は3.2/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)でサドルには2.0~2.5mmの余剰がありますのでお好みに応じて設定値を低くすることも可能です。

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