新着 グラシリアーノ・ペレス 2013年製

 

フラメンコ白 モデルが入荷致しました。

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ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:不明
弦 高:1弦 2.0 mm/6弦 2.5mm

[製作家情報] 1955年スペイン、シウダー・レアルに生まれる。9歳でコルドバに移り、現在も同地で工房を構え、製作を続けています。コルドバの彼の住まいと同じ通りに名工ミゲルロドリゲス1世(1888~1975)とその一家の工房があり、ちょうどギターの演奏を始めていたグラシリアーノは何度も彼の工房に足を運び、家族ぐるみでの生涯にわたる交流が始まります。その製作現場に直に触れることで、自然にギターの構造や木材についての興味が湧くようになり、彼らから製作を学ぶことになります。

構造的、デザイン的にもロドリゲスに代表されるコルドバスタイルで貫かれたフラメンコギターを製作し、1990年代からごくわずかな本数ですが出荷されるようになります。彼の名前が世界的に注目されるきっかけとなったのは何といっても同郷の名ギタリスト、ビセンテ・アミーゴの使用によるもので、彼の2013年に発表されたアルバム「Tierra」において演奏されています。ビセンテとはプライベートでの交流を続け、演奏性や音色に関する有効なアドバイスを得て、彼のギターはフラメンコギターとしての性能をより高めてゆきます。このような背景から同郷の名工マヌエル・レジェス(1934~2014)とも比較されることの多い彼ですが、レジェスの洗練よりはむしろ、フラメンコらしい粗削りで豪快な響きにこの作家の個性があると言えるでしょう。

現在はコルドバスタイルの伝統的なモデルの他、Xブレーシングを採用したモデルなども製作。国際的な人気を獲得したブランドですが、現在も兄と共にオールハンドメイドによる地道な製作を続けています。

[楽器情報] グラシリアーノ・ペレス 2013年製 フラメンコ白 モデル中古が入荷致しました。師でM.ロドリゲスのデザインを想起させるロゼッタをはじめ、赤と緑を基調とした意匠が白いボディに映える外観。ビセンテ・アミーゴがアルバム「Tierra」を発表したのと同じ年の作で、力強く、武骨とさえいえる生々しさがあり、それでいて表情には変化の豊かさもあり、名手を惹きつけたブランドとして十分な魅力を備えたフラメンコモデルとなっています。

内部構造は5本の左右対称の扇状力木とその先端をボトム部で受け止める2本のハの字型のクロージングバー、ブリッジの位置にはちょうどブッジプレートと同じ幅の1本のバーが設置されています。加えてサウンドホールの上下には1本ずつのハーモニックバーが設置されており、サウンドホールの高音側と低音側にはそれぞれ一枚ずつのプレートが、ちょうど一番外側の扇状力木の延長線上をなぞるように斜めに配置され、それがネックヒール部分まで伸びているという配置。レゾナンスはE~Fと低目の設定。

表面板は年代相応にゴルぺ周辺でやや傷が多くあり、横裏板はわずかに衣服の摩擦等がありますが、割れ等の大きな修理履歴はありません。ネック状態も良好、薄いCシェイプのネック形状はコンパクトで握りやすく、ネックの角度もフラットに設定されておりフラメンコとして演奏性は高いものになっています。フレット打ち込み自体はやや荒い部分もありますが、こちらも現状で摩耗はほとんどなく、演奏には問題ありません。駒板は恐らく弦高調整等で削り加工がされた形跡があり、こちらも見た目上やや粗い作業がされていますが現状で問題はありません。

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