新着 桜井 正毅 2021年製 マエストロ-RF ProsodyⅢモデル
桜井 正毅 2021年製 マエストロ-RF ProsodyⅢ
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※ただし販売済の楽器は該当ページが表示されませんのでご了承ください。
ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:カシュー
糸 巻:ピンウェル
弦 高:1弦 2.9mm/6弦 3.8mm
〔製作家情報〕
1944年東京生まれ。1967年上智大学電気電子工学科卒業と同時に、河野ギター製作所に入社し研鑽を積みます。1988年には第4回パリ国際ギター製作コンクールで第1位を獲得しました。その時受賞したモデルと同デザインのものがPC(Paris Competition)モデルとして氏の現在のラインナップの中でも特に人気の一本となっています。
河野賢氏が1998年に亡くなった後は工房を引継ぎ、河野ギターを「桜井・河野」ラベルとして継承しながら、同時に自身のブランド桜井正毅としても精力的に現在も製作を続けています。工作精度が高く、良材を使用した美しい外観はこのブランドの特徴ですが、特に日本人の体格や好みにあった抜群の演奏性と安定感は海外でも絶大な人気を博し、師の河野同様に世界的な名声を獲得しています。
〔楽器情報〕
このブランドの最上位機種 マエストロ-RF ProsodyⅢ 特注モデル、2021年製 新品同様の美品中古が入荷致しました。
いわゆるレイズドフィンガーボード(Raised Fingerboard)仕様で12~19フレット部分の表面板を傾斜させることで同部分のボディ厚を薄く加工し、指板が持ち上がったような形にすることにより、特に12フレットより上のフレットでの演奏性を向上させること、そしてハイポジションでもクリアーでつやのある音と音量の獲得を意図したモデルです。RFのデザインについては厳密に言えばアメリカの製作家トマス・ハンフリーによって先に実践されていますが(ミレニアムモデルとして知られているもの)、桜井氏のものは内部構造に河野ブランドから続く独自の工夫が見られます。
また当モデルは国内某楽器店の特注モデルとして作られており、横裏板にはハカランダ材を使用、スペックの点でもハイエンドな仕様となっています。
表面板内部はサウンドホール上下に1本ずつのハーモニックバー、扇状力木はセンターに配置された1本を境として高音側に3本、低音側に1本の合計5本があまり角度をつけずお互いがほぼ平行に近い形で配置されており、またブリッジプレート付近には3本のバーが5本の力木とほぼ垂直に交差して設置されています(この3本はバーとしては繊細な作りで扇状力木よりも細く低く加工されています)。さらにはこれら力木とバーとが交差して升目になったところに直径3センチほどの円形のウッドブロックがアシンメトリに(高音側に3か所、低音側に2か所)設置されており、これは近年桜井氏が専門機関での研究を踏まえて独自に行っている音響工学的なアプローチで、彼のPCモデルでも採用されている。彼によると特定の力木配置構造においては必ず同じ位置に過剰に振動あるいは振動を抑制するスポットがあり、それらの箇所にこの円形のブロックを設置することによりデメリットを解消できるとのこと。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。
このブランドらしい、すべての音が均質にrefineされた艶やかな響きで、スペイン的な音色の木質性や表情の多彩さとは異なり、何よりも全体の統一感と音量の豊かさが重視されています。弦長は640mm、ネックは普通の厚みのDシェイプで握りやすく、弦の張りは弱め~中庸なので左手の押弦、右手の撥弦ともにストレスなく弾ける感触があります。
無傷に近い新品同様の超美品。もちろん全てオリジナル仕様で各部の状態も全く問題ありません。BAMケース付属。
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