新着 ジョン・マーチン・オリベ 1997年製

ジョン・マーチン・オリベ 1997年製が入荷しました。

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ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:シャーラー
弦 高:1弦 2.8 mm/6弦 3.8 mm

〔製作家情報〕
ジョン・マーチン・オリベ。アメリカ、カリフォルニア州に工房を構える製作家で父親はホセ・オリベ(1932~)。1980年代より父の工房で修行を積み、およそ10年を経て1990年代後半より自身のラベルでの出荷を許されるようになります。まさしくOribe Guitarsとしての品質に適った、細部まで丁寧に作り込まれた高級感あふれるギターで、その堂々とした外観と相まって高密度な音色と豊かな音量とで人気を博します。自身のラベルでの製作と同時に現在は父ホセのギター製作を補佐。現在出荷数は限られており非常に貴重なブランドですが根強いファンを持つ製作家です。

[楽器情報]
ジョン・マーチン・オリベ 1997年製作 状態良好のUsedが入荷致しました。
表面板にウェスタン・レッドセダー、横裏板に柾目のココボロローズウッド、全体は柔らかく深い艶をたたえたニトロセルロースラッカー仕上げ、そしてそのルックスは父親ホセのSupremaモデルを彷彿とさせる威容を備え、まさにOribe Guitarsならではのハイクオリティな一本。

セダートップのギターとして一時期あのホセ・ラミレスと並び称されるほどの人気を誇りましたが、ラミレスがあの全盛期においてねっとりとしたロマンティックな音色を確立していたのに対し、オリベのそれはやはり太く濃密な音であるのと同時に非常にフレッシュな発音で、ヴィヴィッドな音圧感があり、むしろ清々しささえも感じさせるものでした。特に高音の凛とした力強い音像はとても魅力的。そのような特徴を息子のジョン・マーチンは十全に受け継ぐとともにここで極めて高いレベルで完成させており、このブランドのフラッグシップモデルにふさわしい一本となっています。

内部構造はサウンドホール上下に各一本のハーモニックバー(うち下側のバーは低音側から高音側に向かって下がってゆくようにやや傾斜して設置されています)、その2本のバーの間を高音側だけ1本の短い力木を設置、ボディ下部は7本の扇状力木、駒板位置に貼られたほぼ同じ大きさのパッチ板、そして扇状力木の先端をボトム部で受け止める2本のクロージングバー(通常ではちょうどハの字型に高音側と低音側とを均等に各一本のバーが受け止めるような配置になるところ、ここでは高音側のバーが5本分を低音側が2本分を受け止めるような配置になっておりちょうど「ヘ」の字型の配置となっている)という全体の配置。斜めに傾斜するハーモニックバーや高音側のほうが長いクロージングバー等々、全体にアシンメトリな配置になっており、これもやはり父ホセの影響が如実に見て取れます。横板は内側に別種の木材(おそらくマホガニー)を合わせた二重仕様で、ボディ内側はこの横板のみ塗装が施されています(横板のみ2重にする仕様はラミレスギターを想起させます)。レゾナンスはGの少し上で設定。

演奏性についてもオリベならではの適正値で設定されており、ネックは薄めのCシェイプ、弦の張りも中庸で左手はコンパクトであると同時に押弦が楽な感触があります。割れなどの修理履歴はありません。ネックはほんのわずかに順反りですが適正の範囲内で演奏性には全く影響のないレベル。フレットは1~6Fの低音側でやや摩耗見られますがこちらも現状で演奏性への影響はありません。表面板のブリッジまわりやサウンドホール低音側に若干弾き傷等あり、また簡易ゴルペ板を装着した跡がほんのわずかにありますが目を近づけてそれと判別できるレベルで、外観を損ねるほどではありません。その他は全体に若干の摩擦跡などがあるのみで良好な状態といえます。

Oribe Guitars オリジナルの三角型高級ハードケース、オリジナル仕様書及び保管説明書付属。

 

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