野辺雅史 2011年製

野辺雅史 2011年製が入荷しました。

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ネック:マホガニー
指 板:エボニー
塗 装:表板:セラック /横裏板:ラッカー
糸 巻:シェラー
弦 高:1弦  3.1mm/6弦 3.9mm

〔製作家情報〕
埼玉県美里に工房を構えるブランド。父親は野辺正二、野辺邦治は叔父にあたります。また弟の野辺成一氏もギター職人で、独立してギターのほかアンティーク家具なども扱うショップを経営しています。雅史氏は弟とともに父の工房で製作と修理を学び、2004年に正二氏が亡くなった後は工房を引き継ぎ「Masafumi Nobe」ラベルで出荷しています。父親譲りの渋い佇まいの外観と慎ましい表情を湛えたギターで、その作風はブランドの美学をしっかりと継承しています。江戸指物師の流れを汲む家系ならではの木材に対するこだわりが感じられ、加えてあくまでも日本人にとっての弾きやすさを柔軟に追求したモデルは人気があり、父親と共に海外での認知の高まりも見せ始めています。

〔楽器情報〕
野辺雅史 2011年製 No.115 Usedの入荷です。野辺ブランドの特性が十全に備わった、愛すべき佳品と言えるでしょう。アンティーク家具を思わせる深い艶を湛えた飴色の外観がまずは目を引きますが、そのイメージのままに音もまた落ち着いた渋い表情を湛えています。現代的なコンサートギターのようなパワフルさやシャープネスとは別に、雅史氏はここで父親である野辺正二の製作哲学を如実に受け継ぎながら、あくまでも耳に心地よくまろやかな響きに徹しています。正二氏の楽器がそれでもどこか静かな迫力に満ちていたのに対し、このギターでは明暗の別をしっかりと表出しつつも決して華やかになりすぎない独特の慎ましさが貫かれています。しかしながら中低音から低音にかけての野辺ギターならではのどっしりとしたキャラクターはやはり魅力的で、演奏では安定感が自然に生まれてくる感覚があります。

内部構造はスパニッシュスタイルを基にしたオーソドックスなものですが、随所に独自の工夫を加えたもの。サウンドホール上側に2本、下側に1本のハーモニックバー、扇状力木は長短合わせて9本を設置(そのうちちょうど駒板の両端部分に設置された2本はほかの力木の半分の長さになっています)、それらの先端をボトム部で受け止める2本のクロージングバー(低音側が高音側よりもやや長く「ヘ」の字型の配置になっています)という全体の配置。レゾナンスはGの少し下に設定されています。

演奏性もとても高く、特にDシェイプでフラットな加工が施されたネックと、クラシックとしてはほんの少し強めのラウンド加工がされた指板というセッティングはとても握り心地がよく、弦の張りも中庸なので左手はストレスを感じません。またフレットは20フレット仕様となっています。

年代相応の弾き傷等はありますが外観を損ねるレベルではなく、また割れなどの大きな修理歴もありません。ネックは厳密にはほんのわずかに順反りですが演奏性には影響のないレベル。フレットも適正値を維持しています。糸巻はドイツ製高級メーカーScheller製を装着。ブリッジ弦穴はダブルホール仕様になっています。サドル調整余地が現状で2~3mmありますので弦高値の調整が可能です。
 

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