新着 栗山 大輔 2018年製 ハウザー1世モデル

栗山 大輔 2018年製 ハウザー1世モデル が入荷しました。

[詳細は画像をクリックしてご覧ください。]
※ただし販売済の楽器は該当ページが表示されませんのでご了承ください。

 

ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラックニス
糸 巻:ライシェル
弦 高:1弦 2.8 mm /6弦 4.0 mm

〔製作家情報〕                                 
1981年生まれ。東京造形大学在学中に独学でギター製作を始めます。卒業後の2003年大手楽器店に入社し修理部門として10年以上従事し、そこで多くの国内外の名器を実地に研究する機会を得たことが、現在の彼の類まれなバランス感覚に支えられた音色への感性を育んだと言えるでしょう。在籍中に製作家の尾野薫を紹介され、2010年より尾野氏の工房にて直接指導を受けるようになります。その後独立し年間6~8本程のペースで極めて精緻な造作による上質なギターを製作。トーレス、ドミンゴ・エステソ、マルセロ・バルベロ1世モデル等のスペインの伝統工法に立脚した彼の楽器はどれも古き良きスパニッシュギターの味わいと響きが素直に体現されており、現在多くのジャンルのユーザーに愛されるブランドとなっています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。
オルフェオマガジン「日本の製作家」特集掲載号 オンラインショップ商品ページはこちら
オルフェオ取材同行記 栗山大輔、清水優一、禰寝碧海編はこちら

〔楽器情報〕
栗山大輔のハウザー1世モデル 2018年製 Used の入荷です。近年ではブーシェやフレドリッシュなどフランス系ブランドのレプリカも製作している彼ですが、もともとその出自となるのはやはりトーレスからM.ラミレス、そしてハウザーへと連なるスペイン伝統工法の系譜となるもので、そのラインナップにおける充実した仕事はすでに高い評価を得ています。栗山氏のレプリカモデルはそれらのヴィンテージギターのエッセンスを的確に抽出してそのまま楽器として具現したもので、そこには経年の「古びた雰囲気」などはなく、清新で明朗で美しい。これは現代の多くの同様のモデルがヴィンテージとしてのそれらの音響を模倣しようとするのに対して、稀有な姿勢と言えます。

本作はハウザー1世モデル。有名な1937年製セゴビアモデルではなく、その基となったマヌエル・ラミレス(サントス・エルナンデス)に近い仕様で、ヘッドデザインなどの外観の他、内部構造もセゴビアモデルとは異なる配置が採用されています。木の震えが自然と音になってゆくような独特の箱鳴りで、力強く十全に響ききってはいますが決して増幅されたような感覚はなく、あるべき音としての着地が素晴らしい。ほのかに木の質感を纏わせたような音像、そしてそれらの表情の洗練があり、それが自然とクラシックな雰囲気に合致しています。発音と終止における雑味のなさとその反応の速さもとても機能的。

内部構造はサウンドホール上側に2本、下側に1本のハーモニックバー、ホール両脇とネック脚との間には補強プレート、扇状力木は左右対称7本、ボトム部にはハの字型に大きく開いた2本のクロージングバーという構造(この大きく開いたクロージングバーの配置はサントスやバルベロ1世などで特徴的なパターンとなっています)。ボディ重量は1.53㎏。レゾナンスはG#の少し下に設定されています。

表面板のサウンドホール高音側にやや集中して弾きキズがあり、その他全体に細かな浅いキズがあります。横裏板は綺麗な状態ですが、胸の当たる部分など数か所に若干の塗装ムラがあります。割れなどの大きな修理履歴はありません。ネック、フレットなどの演奏性に関わる部分も良好な状態です。糸巻はドイツのライシェル製に交換されており機能性は全く問題ありませんが、ヘッド厚みよりも幅広のためほんのわずかにはみ出して装着されています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です