新着 マリアーノ・コンデ 2016年製 EF5モデル

マリアーノ・コンデ 2016年製 EF5モデルが入荷致しました。

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※ただし販売済の楽器は該当ページが表示されませんのでご了承ください。

ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:Der Jung
弦 高:1弦 2.7 mm/6弦 2.5 mm

〔製作家情報〕
数多いスペインのフラメンコギターブランドの中でも、屈指の定番とされるコンデ・エルマノス。ブランドの始まりは伝説的なマドリッドのマヌエル・ラミレス(1864~1916)工房で、サントス・エルナンデス(1874~1943)と共に職人として働いていたドミンゴ・エステソ(1882~1937)が、1919年に同じマドリッドのグラヴィーナに工房を開くところまで遡ります。彼の教えを直接受けた甥のファウスティーノ・コンデ(1913~1988)がその弟達マリアーノ(1916~1989)とフリオ(1918~1995)とともにエステソの工房スタッフに加わり、エステソ亡きあとも「Viuda y Sobrinos de Domingo Esteso」(エステソ未亡人とその甥達による)というラベルでこのブランドを継続してゆきます。1959年にエステソの妻(※Nicolasa Salamanca エステソギターの塗装を担当していた)が亡くなるとラベルを「Sobrinos de Domingo Esteso/Conde Hermanos」に変更し、この時からコンデ・エルマノスの名前がブランド名として使われ始めます。

1960年代に入るとそれまでエステソを踏襲していたモデルを全てデザインから内部構造に至るまでオリジナルのものに一新し、半月型にカットした有名な Media Luna ヘッドシェイプもこのころからハイエンドモデルの符牒として採用され、この時期世界的に高まる需要もあり飛躍的に名声とシェアを広げてゆきます。

1980年にはマリアーノがマドリッドのフェリーぺに工房を立ち上げ、彼の息子たち(フェリーぺ1世とマリアーノ2世の兄弟)とともに製作。グラヴィーナ工房と連携して製作していましたが、1988年にファウスティーノが亡くなったのを機にフェリーぺ工房は独自の操業を開始します。しかし翌年の1989年に後を追うようにマリアーノ1世もこの世を去り、2人の息子たちがフェリーぺ工房を継承します。ここからフェリーぺ工房は3つのコンデ工房の中でも特に時代のニーズに柔軟な対応を見せ、安定した商業ベースを維持するようになります。

そして2010年にはフェリーぺ1世はFelipe Conde、マリアーノ2世はMariano Conde としてそれぞれの独立したブランドとして工房を立ち上げ、それまでのコンデ・エルマノスの伝統を継承しながらもそれぞれの個性を濃密に注ぎ込んだ良品を現在も製作しています。

グラヴィーナ工房はファウスティーノ亡き後は彼の未亡人が2000年代まで工房を継続させていましたが現在は閉鎖しています。フリオは1950年代にアトーチャに設立されたコンデ・エルマノス工房を運営し、1995年に亡くなった後は娘と孫娘が経営を引き継いで現在もConde Hermanos ブランドとして安定した生産を維持しています。

コンデ・エルマノスギターは名手パコ・デ・ルシアが愛奏していたことをはじめとし、まさに名だたるフラメンコギタリストによって使用され、フラメンコギターファンには現在も欠かすことのできないマストアイテムとなっています。

[楽器情報]
マリアーノ・コンデ(1959~)製作のモデルEF5/N No.46 2016年製 Used良品の入荷です。国内ではまだ数の少ないマリアーノ(2世)作のめずらしい中古での入荷です。
「EF」シリーズはマリアーノが独立する前の「コンデ・エルマノス」ブランドからの定番のエストゥディオモデルで、マリアーノも独立当初は純粋なエントリーモデルとしてこれを継承していました。その後仕様をアップグレード、ヘッドシェイプにもMedia Lunaを採用し、モデル名はそのままですがこのブランドのミドルクラスのモデルとして再リスト化されます。2016年製の本作はそのミドルクラスとしてカタログ化された後のものになり、価格もそれまでの同モデルとは異なります。

良材の選択、丁寧な造作と仕上げ、そしてこの製作家の音へのこだわりがしっかりと体現されており、非常に良質なフラメンコギターとなっています。音量、発音と反応、音色、各弦と各音の分離と粒立ち、フラメンコ的な表情などどれも不足なく、加えて演奏性においても誰もが無理なく弾ける設定値が見極められており、文字通りフラメンコ初心者の方にもおすすめのモデル。そしてコンデブランドの特徴であるあの独特の硬度を持った粘りのある発音がしっかりと継承されているのもファンには嬉しいところ。

内部構造はサウンドホール上下(ネック側とブリッジ側)に一本ずつハーモニックバー、それ以外にサウンドホール周りは3枚のパッチ板で補強され、ボディ下部は間隔を広めにとった左右対称5本の扇状力木とその先端をボトム部で受け止めるように設置された短い2本のクロージングバーという配置。レゾナンスはG~G#に設定されています。

全体に薄めの綺麗なラッカー塗装が施されており、若干の弾き傷、打痕等ありますがフラメンコ中古としては状態良好と言えるレベルです。ネック、フレット、糸巻き等の演奏性に関わる部分も全く問題ありません。表面板指板脇にM R のイニシャルスタンプあり。

 

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