新着 石井栄 2004年製 ファブリカトーレモデル

石井栄 2004年製 ファブリカトーレモデルが入荷しました。

[詳細は画像をクリックしてご覧ください。]
※ただし販売済の楽器は該当ページが表示されませんのでご了承ください。

ネック:材不明
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:木ペグ
弦 高:1弦 2.8mm/6弦 3.6mm

〔製作家情報〕
1947年長野県上田市に生まれ。大学を卒業後スペインのグラナダをはじめいくつかのギター工房を巡り、帰国後、ギター製作家の茶位幸信氏にギター製作を、松田鉄男氏にヴァイオリン製作を師事。

1984年には長野県真田町に工房を開設、ギター以外にもヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュートやウクレレなども製作し、それぞれの分野で高い工作精度による堅実な仕事を残しており高い評価を得ています。また、後進の指導にも熱心で中野潤、田邊雅啓、丸山太郎等前途有望な若手製作家を輩出していることでも良く知られています。

[楽器情報]
石井栄製作の19世紀タイプギター、ファブリカトーレモデル 2004年製Used の入荷です。ロマンティックギターの音色的、構造的特徴をしっかりと掴み、トータルクオリティの中に極めて円満に着地させた石井氏ならではのレプリカモデルです。イタリア屈指の弦楽器工房ファブリカトーレ一族の代表的なモデルを基に作られており、有名なナポリ式の指板(黒檀の指板を12フレット以降表面板と同じ高さに埋め込むように造作した仕様)、駒板の両横にボタニカルなデザインをあしらった意匠、全体の優美な曲線、そして木ペグ仕様の柔和な形状のヘッドプレートなど、必要条件をもれなく満たしています。また内部構造においても表面板、裏板ともに4本のバーを設置した仕様(表面板の4本のうち一番ボトムに近い側に配された一本のみ低音側から高音側に向かってほんの少し下がってゆくように斜めに設置)でこちらも忠実にオリジナルに準拠しています。レゾナンスはDの少し上に設定されています。

音色は乾いた素朴な感触で適度な深みを備え、十分に古雅な雰囲気を醸し出しているところもさすが。繊細なセラックによる仕上げとメイプル材による音色効果もしっかりと出ています。ネックはナット幅43㎜で形状はCシェイプの丸みのあるグリップ。弦高値も適正で弾きやすく、19世紀ギターを初めて弾くという方にもおすすめのモデル。

表面板サウンドホール周りにほんのわずかに弾き傷ありますが、その他はとてもきれいな状態。割れ等の修理履歴もありません。専用ハードケース付き。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です