横尾真人 2015年製

横尾 真人 No.30 フラメンコモデル

ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:カシュ―
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.0mm/6弦 3.0mm

[製作家情報]
横尾真人は1975年埼玉県生まれ、父親は同じくギター製作家であった横尾俊佑(1946~2023)。高等技術専門学校の木工工芸科で学んだあと、1997年より父の下でギター製作の修行を始めます。2002年には世界的名工のホセ・ルイス・ロマニリョスが主宰する製作講習会に参加するため渡西、本場スペインの工法を学び帰国後も研鑽を積んだのち2008年より自身のラベルでオリジナルのギター製作を開始、現在に至ります。

[楽器情報]
横尾真人製作のNo.30 フラメンコモデル 2015年製Usedの入荷です。同じNo.30でのクラシックモデルと並んでこのブランドのフラッグシップモデルとして認知されてきたギターです。発売当時30万という手工品としてはリーズナブルな価格設定ながら、フラメンコとしての音響と機能性において不足のない仕上がり。内部構造はサウンドホール上側に長短2本、下側には1本のハーモニックバー、左右対称5本の扇状力木に2本のクロージングバー(ボトム部でお互いの頂点が完全に接して閉じている)。十分な音量、やや乾いた明るい音色、素早い音の反応性などフラメンコにふさわしい響きを有しており、通常の厚みのDシェイプネックに弦高の設定も適正なので演奏性も問題ありません。ただしややエコー感のある響きはこのジャンルのユーザーには好みが分かれるところですが、それゆえにこそ南米音楽など他ジャンルのギタリストによる使用率も高いモデルとなっています。

表面板ゴルペ板上のスクラッチ傷のほかは全体に小さな傷が数か所のみの良好な状態。割れ等の修理履歴もなく、ネック、フレット、糸巻等の演奏性に関わる部分も問題ありません。ナットは合成樹脂製のものに交換されています。

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