新着 アンドレス・ドミンゲス 1994年製

フラメンコブランカ

ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.0mm/6弦 3.0mm

[製作家情報]
アンドレス・ドミンゲス 1947年 スペイン、カディスに生まれる。幼いころよりフラメンコ音楽に親しみ、やがてフラメンコのプロギタリストとしてのキャリアを築く一方で製材工としての職にも付き、木材に関する知識も深めていきます。1970年からセヴィージャのギター製作家 Manuel Ortega Sousaの工房で徒弟として働き、そこでサントス・エルナンデスのギター及びその系統による工法を学びます。もともと製材工として働いた経験と優れたギタリストとしてのプレイヤー感覚とを持ち合わせていた彼は職人としての上達も早く、1971年には自身の工房を同じセヴィージャの地に立ち上げます。1991年に師であるManuel Ortega が亡くなった後は彼の工具をすべて受け継ぎ、現在も古くからの伝統的な工法で製作を続けています。彼のギターはサントスにインスパイアされた純粋にスパニッシュスタイルの、衒いのない、良い意味でオールドスタイルの良質なフラメンコとなっており、純スペイン的な音を好むユーザーからの高い評価を得ています。

[楽器情報]
アンドレス・ドミンゲス製作 1994年製 フラメンコブランカ(白)モデル Usedの入荷です。この製作家らしい渋く硬めのドライな音で、音量や発音のレスポンスなどもフラメンコにふさわしい、円満なフラメンコモデルとなっています。ネックがかなり薄めのDシェイプで握りがコンパクトになっており、弦高値は12フレットで1弦/6弦 2.0/3.0mmのフラメンコではノーマルな設定、演奏性の面でもしっかりと適性な着地がなされています。華やかさやダイナミックなうねりといったものとは別の、素直で素朴なスタイルが貫かれており、これが実に心地よい。

内部構造はサウンドホール上側に長短2本、下側に1本のハーモニックバー、ボディ下部は左右対称7本の扇状力木とボトム部の2本のクロージングバー、駒板位置には同じ範囲にプレートが貼られているという全体の配置。扇状力木はセンター以外の6本は短く加工されて設置されています。レゾナンスはG#の少し下に設定。重量は1.46kg。

表面板の指板脇高音側に割れ補修履歴があります。十分に弾きこまれてきたため全体に弾き傷やこまかな打痕等は多く見られます。ネックは良好な状態を維持、フレットは1~7フレットにわずかに摩耗ありますが演奏性に影響はなく継続してお使いいただけます。

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