レスター・デヴォー 2002年製

フラメンコブランカ入荷しました。

[詳細は画像をクリックしてご覧ください。]
※ただし販売済の楽器は該当ページが表示されませんのでご了承ください。

ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:ラッカー
糸 巻:スローン
弦 高:1弦 2.0mm/6弦 2.8mm

[製作家情報]
1951年アメリカ、ヴァージニア州生まれ。現在はカリフォルニアで工房を構える、現代フラメンコギターの最重要製作家の一人です。もともと演奏家を志していましたが、当時師事していたギター教師が弾くスペインの名工サントス・エルナンデス(1874~1943)の1924年製ギターの響きに魅せられ、自らのためにギターを製作しようと始めたのがきっかけでした。彼の製作美学はそのサントスのギターを土台として、それを彼なりの方法で現代化するというもので、それはアメリカの製作家らしく機能性とバランス、音色において高度に洗練されたものとなり、クロスオーバー化してゆくフラメンコ音楽のニーズにもぴったりフィットしてゆくものでした。ジプシーのむせかえるような情感とジャズ的抽象の音響空間とを同時に表現しうる楽器として、サビーカス、パコ・デ・ルシア、ビセンテ・アミーゴらの名手たちをはじめ多くのギタリストに愛されるようになります。1975年より自身のブランドを立ち上げ、現在はフラメンコモデルのほかクラシックモデルも製作しています。

[楽器情報]
レスター・デヴォー製作 2002年製 フラメンコブランカ(白)Usedの入荷です。この製作家の隙のないしっかりとした音響バランスと爽やかとさえいえる音色、そしてフラメンコとしての高度の機能性を十全に備えた、きわめて円満なブランカモデルとなっています。スペインのギターが内包する濃密な情感やある種の暗さといった感触よりも、奏者のタッチをどんどん加速してゆくようなストレスのないドライブ感が魅力。音圧が高く、音量的にも非常な迫力があり、ダイナミズムと表情の変化なども同様にタッチにちょうど良くシンクロする感覚が心地よい。響きも奥行きがありながら決して濁らず、フラメンコとしてのシャープネスは申し分ありません。

製作から20年以上経過しておりますが、ネック、フレット、糸巻き等の演奏性にかかわる部分は問題なく、また割れなどの大きな修理履歴もありません。表面板ゴルペ板のうえには弾き傷ありますが、その他は全体にわずかに小さな傷はあるのみで、大変に良好な状態です。

内部構造はスパニッシュスタイルを踏襲しており、サウンドホール上下に1本ずつのハーモニックバー、ネック脚とサウンドホールの間に1枚の補強プレート、ボディ下部は左右対称7本の扇状力木にそれらの先端をボトム部で受け止める2本のクロージングバーという全体の配置。レゾナンスはF#の少し上に設定されています。重量は1.45㎏。ネックはやや薄めのDシェイプでフラットな形状、弦高値はしっかりと低めに設定されていますがサドル余剰が1~1.0mmほどありますのでお好みに応じて調整が可能です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です